『極私的』近況報告

こんにちわ、長府店の要田です。今回は私の近況などを書いてみます。

以前ご紹介した愛車のZ3が故障いたしまして、今回買い替えとなりました。車検も近かったので少し早まった程度ですが、やはり急な出費への備えの重要さを痛感しました。恐らくこのブログがアップされる水曜日には納車となりますが、現時点で写真を撮れておりません。中古の軽に乗る予定です。

読書については、前回ご紹介した『水晶のピラミッド』を読み終わり『アトポス』へと入っております。トリックはほぼ分かったと前回書いたのですが、みごとに!引っ掛かっていました。本文中でも御手洗潔が真犯人の思惑にあえてのるシーンがあるのですが、かなりページが余った段階でのことだったので、ヤラレタァと思う反面このあとの展開に期待せずにいられない、良作だったと思います。今読んでいる『アトポス』も、かれこれ200ページほどになりますがまだ御手洗さん登場しておりません。それだけ世界観そのものに引き込まれる作品です。

ところで、タイトルにある『極私的』という言葉、60年代に特に活躍している現代詩作家で映像作家でもある鈴木志郎康(すずき しろうやす)さんの造語らしいです。鈴木さんは1935年生まれの現在80歳、当時は破壊的な口語表現とエログロ描写が特徴の作品が多く、今回いろいろと調べましたが文章がかなり難しく作風を理解するには至りませんでした。とても興味を惹かれる未経験の世界観だったのでぜひ機会をみつけて作品に触れてみたいと思います。
詩や、映像といった多くの人の目にふれるある種公的な作品に敢えて『極めて私的』な内容を連ねるということは、今では当たり前となったこのブログという自己表現にも通じる価値観だと思います。昔であれば日記ということでしょうが、それを他者の目にふれるかたちで公開し、共感や追体験をするうちに作者にとっての『私的』が受け手にとっても『公的』なものととれるような世界観が面白いなぁと思いました。

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