相変わらずの趣味ですが・・

こんにちわ、長府店の要田です。今回はようやく手に入れることができた本の話からです。完全な趣味の話なので興味を持ってくださる方のほうが少ないでしょうが相変わらずということで(・・;)
今回ようやくシリーズ1作目を見つけ即買いしたのがこちら

はい出ました!表紙からして要田ワールド全開です。三津田信三は好きな作家五人選ぶとしたら必ず入れるってくらい世界観が好きな作家です。今回の「」は作者初と言ってもいい本格長編シリーズの第1作目なのですが、この作者の作品自体出回ってる数が少ないのか、ほとんど古本屋では見かけることがなく、見つけるたびに買っていたものの肝心の1作目を持っていなかったという。仕方なく新刊で注文してようやく読み始めたところです。なのでこの本についてはまだあまり内容を語れる程には読み込んでないのです。同シリーズで後に控えているこれらも同様。

刀城言耶(とうじょうげんや)という民俗学者であり作家の主人公がフィールドワークで訪れる先々で体験する怪奇譚というのが大まかな括りです。民俗学という世界にかなり憧れる部分があり楽しみにしていたシリーズです。柳田國男の遠野物語から水木しげるなど、田舎の原風景やそこに暮らす人々が古くから伝える神話や伝承を敬い共存してきた神様や妖怪の類いは、非科学的ではあるけど心の中に存在するものなのでしょう。

こちらの作品はもっと以前のものですが、僕が虜になるきっかけとなったものです。これらには明確な犯人とか、妖怪の類いが最後まで姿を現わすことがありません。だけどただ怖い。その表現力に引き込まれました。例えば、夜中電気を消した布団の中で、天井の木目が何かに見えたり、お風呂でシャンプーを流すために目を瞑っていると背後に何かの気配を感じたり・・なんて少なくとも子供の頃には誰もが経験してるんじゃないでしょうか?中には今でも真っ暗だと寝れない、なんてよくある話。そんななんとなく怖い、がメチャメチャ上手な作者なんです。
他にも持っている作品の写真を撮ってあったのですが、今見返していてホントに暗いブログになってきたので今日はこの辺にしときますね(・・;)

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